2016年に公開されたアニメーション作品「聲の形」。
ろう者の少女・西宮祥子といじめっ子のガキ大将・石田将也との出会いや手話がとても印象的な作品ですよね。
ここで描かれているのは、いじめ、障害者との共存、学校、人間関係など大人になっても悩ましくなるテーマばかりです。
当時は「君の名は。」ブームで盛り上がっていましたが、私は断然「聲の形」を推していました。
いつの年代でも起こり得る、強いメッセージ性を含んだ作品だからです。
先進国は嘘?多様性に欠ける日本
転校してきた西宮祥子は「みんなと違う」耳が聞こえないろう者ですよね。
どうして日本は「変わった人」を排除するかのような動きを見せるのか。
私には不思議でならなかったです。
ちゃんと受けとめて、理解を深めていければいいのに・・・という違和感がずっと燻っていました。
でもその理由は、徐々に明らかになりました。
これまで日本が障害者に対する扱いや同調圧力の強さが浮き彫りになってきて。
多様性という言葉が独り歩きして、結局状況は何も変わっていないのです。
立場や環境が異なる人たちを受け入れたり理解し合える環境を作ることこそが、学校が取り組むべきことなのではないでしょうか。
作品を知ったきっかけ
確かこの作品を手に取ったのは書店で見た帯です。
「このマンガがすごい!2015年度少年編」というタイトルだったでしょうか。
学校の教室にいる2人の小学生と素朴なイラスト、そしてなによりもタイトルの漢字が「声」ではなく「聲」だったことが釘付けにし、全巻読み切りました。
西宮祥子は石田将也に補聴器を壊された挙句ケンカをしてしまいました。
ここは原作よりも映画の笹見沙織さんの演技が素晴らしかったですね。
ろう者だからこそ態度や表情で気持ちを伝える重要性が、よく伝わる表現でした。
表情ではなく声だけで感情を表現する声優の凄味が見えたワンシーンでしたね。
石田将也は西宮の「失われた時間」を取り戻そうと、かつてのクラスメイトに声をかけて奔走しました。
「この命、燃やすようにいきたい。あいつの近くで」。
後悔の念が生んだ、強い決意が現れたセリフですね。
結果、最後には「何があっても西宮を守る。それだけのために生きられる」と、自殺を図った西宮を助けるために大けがを負いました。
この作品には、王道のイケメンはほぼ出てきません。
しいて言うなら真柴くんぐらいでしょうか。
しかし、だからこそこれだけの支持を得たのではないでしょうか。
障害者×恋愛という公式からは外れているのにヒットした異色の映画だと、私は思います。
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ここまで見て下さった方は懐かしく思えてきたのではないでしょうか。
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いつ見ても心に刺さるこの作品。
私にとっても、大切な大切なバイブルです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!